
旭ビル2
小平市にあるハイテク企業の本社ビル。既存建物の隣地を買い増しし既存よりも規模の大きな新館を増築した。
1Fはエントランスホール、上階は新旧の建物を連絡ブリッジで接続してガラス張りのエントランスホール正面にはシンボルツリーを置き、ここで働く人々や来訪者を優しく迎えてくれる。
連絡通路はガラスガーてウォールとして、往来の際に明るく開放的な場所とすることで執務室間の移動のひとときの癒しをあたえる。
新館は建物と同じく、鉄筋コンクリート造とした。地下1階、地上4階建てとし、将来の可変性や執務室のレイアウトの自由度から12mのロングスパンを可能にするボイドスラブで構造計画をした。
地下には倉庫のほか、精密機器の研究開発と試作品の制作を行うためのクリーンルームを有する。ここは窓のない空間のため、上下階をつなぐ階段室を開放的で明るい空間とし、オフィスとの行き来きの際にはちょっとした気分転換をはかれるようにと考えた。
三叉路に面し、南側にも道路があるため3面がよく見える場所に立地しており、ハイテク企業のコーポレートイメージから金属スパンドレルとガラスガーテンウォールを用いた現代的でクールな外観としつつも、交差点には植栽を配して、学園都市の街並みや道いく人々へに対しても景観に貢献できるように配慮した。
- 竣工
- 2001年
- 所在地
- 東京/小平市
- 構造
- RC造