狛江の家・S邸
北側の緑地を活かし南庭と両方に面して大きな開口部をもったLDK を1階に配置。のびのびと子育てができ、桜や梅の花など、四季を 楽しむことが出来る家を提案した。
また共にクリエーターであるクライアント夫婦の要望を受け、家の 様々な状況に応じて使えるワークスペースを複数の場所に分散して 設けた。固定の造付ワークデスクとしてはキッチン脇と階段踊り場 に設け、さらにソファやダイニングテーブルでもノートPCを使って リラックスしながら軽い仕事ができるようにと考えた。
2階はワーク スペースだけでなく、各個室や納戸なども将来のライフスタイルの 変化に応じて柔軟に仕切ったり、配置を入れ替えることができる。
階段は蹴上を低くし踊り場を設け、昇りやすく安全な作りとした。 設置面積としては増えたが、視覚的にも実質的にも面積効率が良く なる様に階段下部分では中央手摺壁で玄関とLDKを間仕切り、階段 端部をスチールで吊ることで落下防止柵にもなりつつ、視線が抜け ることで、スッキリと開放的な印象を与える玄関側の段板端部の仕 切りはポリカーボネート板とし、光を透過して行灯の様に照らす。 吊材のスチールは黒染色仕上げとしラフな鉄の質感を残した。
なお玄関スペースは作品を飾るギャラリーや土間の作業スペースと なる。 その他、造作キッチンにガスとイHのハイブリットコンロを採用。 家庭用燃料電池(エネファーム)を採用した。
- 竣工
- 2015年03月
- 所在地
- 東京都狛江市
- 構造
- 木造 2階建て
- 延床面積
- 112.61m²(34.06坪)
- 敷地面積
- 149.20m²(45.13坪)
photo by GEN INOUE