八王子の家
郊外の見晴らしの良い高台にあり、南側に対して広く視界が抜けて目の 前に山林の景色が広がる。ここにまるで別荘地にでもいるかのような 気分で過ごす事ができる家を計画した。 高低差があって庭が広く取れることから十分な開放感とプライバシーが 期待できるため、1階に開放的なLDKを配置した。 リビングは間仕切ることで客間を兼 ね、遠い将来には老後の寝室としても 利用可能。北側は古い隣地擁壁が崩壊したときの防土堤を兼ねた高基礎を 天井付近まで設けたため有効な窓が設置できず、 螺旋階段の吹抜け部分を介して光と風を採りいれる。
2階には個室と廊下を兼用した共用のワークスペースを配置。 個室から南側の眺望はもちろん、さらに朝夕の光や隣家の屋根越しに 八王子市内や遠くの山々の景色まで望むことができる。 高低差のある敷地において、既存古家解体や既存RC半地下車庫、 複数の既存擁壁、職人不足や建設費高騰などの難しい条件であったが、 土地取得コスト、改修新築コストとも様々な工夫で抑えた。
- 竣工
- 2015年3月
- 所在地
- 東京都八王子市
- 構造
- 木造 2階建て
- 延床面積
- 116.30m²(35.18坪)
- 敷地面積
- 141.18m²(42.71坪)
photo by GEN INOUE