多摩美術大学八王子キャンパス計画 木彫棟
多摩美術大学八王子キャンパス計画の新築施設のひとつ、彫刻科木彫専攻の実習棟です。着工時期には土地の赤道や白地区の問題があり、それらを避けた計画になっています。
また既存施設の解体時期の違いや同じ彫刻科でも専攻による作業性の違い、外部空間の必要性などの諸事情により、分棟形式を採用しています。
彫刻科の施設は一人当たりの必要面積が大きく、多層化も困難なため、用地を広く必要とします。従って建物の建設コストを極力抑える必要があります。
ここでは、コストを抑えつつもRC打放しをベースに集成材の梁で片流れの屋根を架け、木の彫刻を創造するのにふさわしい空間の質を保てるように心掛けています。
また、廃材を薪に使える暖炉があるのも、この建物の特徴です。